1890-1923
PROLOGUE OF
INPERIAL HOTEL
TOKYO
国の威信をかけて、
計画された帝国ホテル
1890年(明治23年)、帝国ホテルは世界の賓客を迎える迎賓館として、国の威信をかけて創設されました。その2代目の本館として、20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライトの設計により1923(大正12)年に建設されたのが「帝国ホテル・ライト館」です。“東洋の宝石”とも称された独特の造形美をもつライト館は、すぐに東京で最も有名なランドマークになりました。
1923-1967
STORY OF
INPERIAL HOTEL
TOKYO
ライト館に残された
様々なストーリー
ライト館には、マリリン・モンローをはじめとする往年のスターから政財界の要人まで様々なゲストが宿泊し、そのエピソードを残しています。また、日本で初めてホテル内でショッピングができる「アーケード」の誕生や「チップ制度の導入」など、その後の日本に影響を与える様々な革新の舞台ともなりました。
1985-
EXPLORE AND
SHARE OF RELIVE
在りし日の「ライト館」を紐解く
1967年(昭和42年)、宿泊客の増加に伴う客室数の不足と老朽化の問題により、ライト館は惜しまれながらも取り壊しの決断が下されました。しかし、近代の最高傑作を後世に残すべく活動した「帝国ホテルを守る会」の保存運動が実を結び、中央玄関部分のみ博物館明治村にその姿を残すことが出来ました。
PLAY VIDEO
中央玄関部分が移築されている明治村、建材の一部分が保存されている INAX ライブミュージアムなど、当時のライト館にまつわる貴重な資料を取材、計測
2016-
VR REPRODUCTION
PROJECT
バーチャルリアリティによる、
ライト館再現プロジェクト
様々な西洋の文化を取り入れてきた激動の時代に、日本の持つ特有の美を外からの目で見つめ直し、取り入れたフランク・ロイド・ライトの帝国ホテル。多くの外国人が日本を訪れ東京での五輪開催を控えている現在、私たちはあの時のような激動の時代の中を生きているのかもしれません。
ライトが改めて日本の魅力を再発見し、日本に築いたその建築を、今の時代だからこそ見つめ直すことに価値があると私たちは考えます。そして、バーチャルリアリティによって、より多くの人たちと当時のライト館の「追体験」を共有し、この時代を豊かに生きるヒントを一緒に考えていきたいと思っています。